脂まで美味しい「あぐー豚」の特徴

脂まで美味しい「あぐー豚」の特徴

 目次
「あぐー豚」の脂身の特徴
美味しい肉をつくる血統・肥育環境
「豚の鳴き声以外はすべて食べる文化」が美味しい豚肉を生む
厳しい検査が品質の良い「あぐー豚」を生む
ヘルシーな肉質だからこそ美味しく食べることができる

沖縄の「あぐー豚」は、脂身までも美味しいといわれています。それは、沖縄の「あぐー豚」だからこその美味しさのひみつがあるからです。「あぐー豚」の美味しさのひみつとは何なのかを、詳しくご紹介します。

「あぐー豚」の脂身の特徴

「あぐー豚」の脂身には、一般的な豚と違う特徴があります。その特徴が、「あぐー豚」の脂身の美味しさに繋がっています。どんな特徴があるのか、詳しく解説いたします。

脂身の溶ける温度が違う

「あぐー豚」の脂身は、一般的な豚肉よりも溶ける温度が低くなっています。人肌ほどの温かさでも、脂身は溶けていきます。そのため、口に入れたときのくちどけが良く、旨味が口いっぱいに広がります。

脂身の溶ける温度が低いということはキレがいいので、さっぱりとした味わいとなり、脂のくどさを感じることはありません。また、口の中から鼻へと抜ける香りも、しっかりと感じることができます。

舌触りもなめらかに感じられ、口の中でさっとなくなるような食感を、味わうことができます。

脂身の甘味と旨味が強い

「あぐー豚」は一般的な豚と比べて、脂身の甘味と旨味が2.5倍ほど強く感じられます。旨味成分であるグルタミン酸が、豊富に含まれているからです。また、低い温度で溶ける脂身が、口の中で旨味が広がるのを助けています。

くちどけの良さから、脂身の甘味も充分に感じることができます。肥育が丁寧であることから、甘味を存分に引き出した肉質となっているのです。

サシ(霜降り)の入り方が違う

「あぐー豚」の特徴として、サシ(霜降り)がキレイに入っていることがあげられます。サシがキレイに入っていることにより、赤身の旨味・やわらかさ、脂身の甘味・くちどけの良さがバランスよく感じられます。

コレステロールが一般的な豚肉のわずか4分の1

「あぐー豚」のコレステロールは、一般的な豚肉に比べて、たったの4分の1となっています。そのため、脂身がさらっとしているので、胃もたれも、起こしづらくなります。また、口当たりも良くなり、いくらでも食べることができます。

コレステロールが低く、さらっとした口当たりの脂身だからこそ、甘さ・旨味も充分に感じられることができるのです。

美味しい肉をつくる血統・肥育環境

「あぐー豚」の美味しさを生み出すものとして、血統や独自の肥育環境があげられます。どんな特徴があるのかをご紹介します。

幻の在来豚「アグー」の血統

「あぐー豚」は、父が幻の在来豚「アグー」で、母が西洋豚という血統を持っています。「アグー」とは沖縄に古くから存在する在来種の豚で、とても貴重な豚なのです。幻の豚といわれる所以は、戦後に絶滅しかけたから、ということがあります。

「アグー」は身体が非常に小さく、脂身が多い品種です。そこで「あぐー豚」は西洋豚の母をもつことで、赤身が適度に加わった肉質になります。その結果、サシ(霜降り)がキレイに入っている「あぐー豚」が誕生するのです。

数が少ない「あぐー豚」だからこその丁寧な肥育

「あぐー豚」は、本土に出荷されることが非常に少なくなっています。その理由として、希少な「アグー」という在来種を交配させて、「あぐー豚」を育て上げる難しさがあげられます。

肥育するのに難しい「あぐー豚」であるため、手間暇をかけて肥育する必要があります。丁寧な体調管理などの肥育によって、結果的に美味しい肉質を生み出しているのです。

餌にこだわるからこそ臭みのない肉になる

「あぐー豚」には、一生同じ餌が与えられるわけではありません。誕生してすぐ・赤ちゃんのとき・子どものとき・大人のときと、その時に合った餌が与えられています。母豚が赤ちゃんを産むときや母乳を上げる時も、違った餌が与えられています。

与える餌によって、肉質は大きく変わります。旨味・やわらかさなどに繋がっていくのです。それだけ、餌は慎重に与えなければならないのです。\

時間をかけて育て上げている

「あぐー豚」は一般的な豚と比べ、出荷までの期間が1か月ほど長くなっています。「あぐー豚」は身体が小さめなのですが、成長するスピードが遅いのです。その分、手をかけて育てられるので、より良い肉質になるともいえます。

ストレスの少ない環境で育っている

豚は人間と同じで、ストレスに弱い生き物です。そのため、できるだけストレスを与えない環境で、「あぐー豚」は育てられています。澄んだ空気と美味しい水がある大自然で育てられていることも、その一つです。

また、豚はとてもきれい好きです。常に清潔な環境が与えられることも、とても重要となってきます。環境や豚の体調管理に細心の注意を払っているからこそ、健康的な豚に育つのです。

数の少ない希少な「あぐー豚」だからこそ、充分な環境を与えることができます。徹底的に環境にこだわることで、安心で安全な肉をお届けすることが可能となっています。

「豚の鳴き声以外はすべて食べる文化」が美味しい豚肉を生む

沖縄では、「豚の鳴き声以外はすべて食べる」といわれています。「豚の食べられるところはすべて食べる」という豚を大切に食べる沖縄の文化もまた、美味しい豚を生み出すひみつとなっています。

沖縄では古くから、豚肉を食べる習慣がありましたが、戦後の食糧難のときには豚を口にするのが難しくなりました。そういった経緯もまた、豚を大切に扱うようになった理由かもしれません。

厳しい検査が品質の良い「あぐー豚」を生む

無事に「あぐー豚」として出荷されるためには、DNA検査をはじめとする、多くの検査に合格しなければなりません。これにより、安定して安心・安全で美味しい「あぐー豚」を提供することができます。

ヘルシーな肉質だからこそ美味しく食べることができる

そもそも豚肉には、さまざまな健康・美容効果があります。美肌効果・貧血予防効果・疲労回復効果・アンチエイジング効果・精神安定効果・アレルギーを抑える効果などです。それだけではありません。「あぐー豚」には、さらに嬉しいことがあります。

まず、コレステロールが低いということ。そして、コラーゲンも豊富だということです。体重が気になる方や若々しく保ちたい方など、多くの人の悩みに応えてくれます。美味しく健康効果が得られるということは、これほど嬉しいことはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?「あぐー豚」には、”美味しいひみつ”がたくさんあることがわかりました。まずは、脂身です。脂身の溶ける温度が人肌なみで、くちどけが良く、脂の甘味・旨味が存分に感じられるようになっています。

甘味・旨味も一般的な豚肉と比べて、約2.5倍も含まれているということです。サシ(霜降り)がキレイに入っているのも特徴的で、旨味がより感じられるようになっています。コレステロールも一般的な豚の4分の1と、身体に嬉しい効果があります。

沖縄の希少な在来豚の血統を守りながら、丁寧に肥育していくことにより、美味しい「あぐー豚」が生み出されています。ぜひ一度、美味しくてヘルシーな「あぐー豚」を堪能してみてはいかがでしょうか。

 


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