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コーレーグースとは コーレーグースの語源 コーレーグースに含まれるカプサイシンの健康効果 コーレーグースの保存方法 コーレーグースを使ったら酔ってしまわないのか?? 沖縄料理とコーレーグースの相性は抜群 まとめ |
コーレーグースはダイエットに効果的といわれています。そもそも「コーレーグース」とは何なのでしょうか? なぜダイエットに効果的なのでしょうか? コーレーグースに関するさまざまな疑問を解説していきます。
コーレーグースとは
コーレーグースとは、「沖縄のタバスコ」といえるくらい辛い調味料です。実際にはタバスコよりも辛いといわれています。コーレーグースに使われるとうがらしは、「島とうがらし」といって、沖縄独自のとうがらしになります。
この島とうがらしは一般的なとうがらしと比べ、3倍以上の「カプサイシン」が含まれています。カプサイシンは辛み成分でもありますので、タバスコより辛いと感じるのでしょう。
タバスコよりも辛みを感じる理由はほかにも考えられます。コーレーグースは、島とうがらしを沖縄のお酒「泡盛」に浸けて作られます。島とうがらしをアルコールに浸けることによって、辛みが時間とともにアルコールに溶け出します。
また泡盛はアルコールが30度ほどあります。強いアルコールがさらにとうがらしの辛みを引き出すのです。そうして作られたコーレーグースは、島とうがらしの辛み成分を充分に引き出しているといるのでしょう。
コーレーグースの語源
コーレーグースとはもともと、とうがらしを指す言葉でした。今では島とうがらしと泡盛で作られた香辛料そのものを、コーレーグースと呼んでいます。コーレーグースの語源は、「高麗胡椒(コーレークシュー)」「高麗薬(コーレーグスイ)」「高麗古酒(コーレークース)」という説があります。
コーレーグースに含まれるカプサイシンの健康効果
コーレーグースに含まれるカプサイシンには、さまざまな健康効果があります。それらを詳しくご紹介していきます。
肥満を予防する
人間のカラダは運動をすると、先に糖分がエネルギーとして消費されていきます。その次に体内の脂肪がエネルギー源として消費されます。体脂肪を減らすためには、先に糖分を消費しきってしまわなければならないので、体脂肪を消費するまでに至らないケースが多いです。
しかしカプサイシンを摂取してアドレナリンが分泌されると、脂肪を分解する酵素の「リパーゼ」が活性化します。それにより早い段階から脂肪燃焼が始まるのです。そうやってカプサイシンは脂肪を溜まりにくくしてくれます。
血液の流れを良くする
カプサイシンは、エネルギー代謝を活発にしてくれます。エネルギーが代謝されると、血液の流れも良くなり、カラダも温められます。
それによって「むくみ」も解消されやすくなります。むくみは血行不良によっておこるとされているので、血流の改善はむくみの解消に繋がるのです。
高血圧を予防する
心臓は1分間に、4~5リットルの血液を全身に送っています。多くの血液が血管へと流れ込んでいくわけです。血液が血管を流れるときに、動脈の壁にかかる圧力のことを血圧といいます。
この圧力が高いことを高血圧といいます。血圧が高いと脳卒中など怖い病気がおこるおそれがあります。高血圧と塩分の摂りすぎは関係があることがわかっています。カプサイシンはうまみ成分によって、塩分の摂りすぎを抑える効果があります。
カプサイシンを摂取することは、間接的に高血圧予防をしてくれているのです。
悪玉コレステロール値を下げる
現代人は不規則な生活で食生活が乱れたり、運動不足だったりと生活習慣病を引き起こしやすい環境下にあります。糖尿病などの生活習慣病は、悪玉コレステロール値・中性脂肪が高くなる脂質異常症が大きな原因と考えられています。
カプサイシンはこれらに関係する悪玉コレステロール値を下げてくれる働きがあります。
冷え性を改善する
現代人は基礎体温が低い傾向にあるようです。調査をすると女性の7割は、日常的に冷えを感じているということです。
冷えた状態が続いてしまうと、食事の消化吸収不良が起こることや、関節痛・頭痛・めまい・立ちくらみなどの症状が現れます。また血流が悪くなると、お肌の状態も悪くなり美容には良くない状態です。
カプサイシンは、血流を改善し、冷えを解消してくれる効果があります。カプサイシンを摂取することにより、慢性的な不調の改善に効果を発揮してくれることでしょう。
食欲を増進させる
カプサイシンの適量の摂取は、胃や腸を刺激して食欲を増進させてくれます。カラダが披露して食欲がない時などに効果的です。
ただし、注意が必要なのは過剰摂取です。胃や腸を刺激する成分が含まれているために、摂りすぎると胃腸の粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。摂取は適量を心がけましょう。
疲労を回復させる
人間は年を重ねると代謝が悪くなり、疲れが取れづらくなります。代謝が悪くなると、疲労物質が排出されにくくなり、疲れが溜まってしまうのです。疲労を回復させるためには、代謝を良くする必要があります。
カプサイシンには、代謝を良くする効果があります。カプサイシンを摂取することによって、疲労物質の排出が促され、疲労の回復を助けてくれます。
コーレーグースの保存方法
一般的にアルコール度数が20度以上になると、細菌が繁殖しづらくなるといわれています。コーレーグースの場合、アルコール度数が30度ほどにもなる泡盛が使用されているため、開封前は常温で保存ができます。
ただし、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所に置くのはやめておきましょう。開封後は、冷蔵庫での保管をオススメします。アルコール度数の高い泡盛が使用されてはいますが、生の島とうがらしが入っているので傷む可能性があります。
賞味期限についても、泡盛単体には賞味期限が設けられていませんが、生の島とうがらしが入るコーレーグースには賞味期限を設けなくてはならないと決められています。
開封後は冷蔵庫に保管し、できるだけ早く使い切るようにしましょう。また傷んでいるかどうかの判断なのですが、島とうがらしの色が変わってきているかどうかで判断できます。
きれいな赤色であれば大丈夫ですが、色が薄くなってきたり、違った色になってきたりしていたら使わないようにしてください。
コーレーグースを使ったら酔ってしまわないのか??
コーレーグースは、アルコール度数30度ほどの泡盛で作られている分「酔ってしまわないか」と心配になられる方もいます。もちろん大量に摂取すれば、当然酔います。しかしコーレーグースの香辛料として使う場合、量としたら2~3滴であると思われます。
その程度であれば酔う心配はあまりありません。ただし、アルコールにとても弱い方は注意が必要です。アルコールがカラダに合わない方は、体調をみながら使用したほうが良いでしょう。
沖縄料理とコーレーグースの相性は抜群
沖縄料理とコーレーグースの相性は抜群に良いです。沖縄そばはもちろんのこと、お味噌汁やお鍋などなんでも合います。七味唐辛子の代わりにもなり、タバスコの代わりにもなるので、和洋中のどの料理とも合わせることができるでしょう。
お好みのお料理にいろいろと試してみてください。
まとめ
コーレーグースに使われている島とうがらしのカプサイシンの量は、一般のとうがらしの3倍以上も含まれていることがわかりました。カプサイシンには、ダイエットをはじめ、カラダに嬉しい効果が多くあります。どんな料理とも相性が良いので、毎日摂取できるかとおもいます。
食卓の調味料にコーレーグースを加えてみてはいかがでしょうか。