目次 |
鍋料理にはどんな良さがあるのか ダイエット効果をさらに得るには 沖縄のご当地鍋・3選 |
身体も心も満たすことができる「鍋料理」。鍋一つで必要な栄養素が摂取でき、1人から多人数まで対応できる、とても優秀な料理です。それだけではありません。身体や心に対して、嬉しい効果がたくさんあります。なぜオススメなのか、ご紹介していきます。
鍋料理にはどんな良さがあるのか
鍋料理には、どんな嬉しい効果が期待できるのか。詳しくご紹介していきます。
代謝を良くする効果

人間の身体は冷えると、代謝が悪くなり血流も悪くなることから、さまざまな不調が生じてきます。太りやすくなったり、むくみやすくなったり、免疫力が下がったりと身体が本来持つチカラが弱まってしまいますよね。
鍋料理は常に温かい状態で食べられるので、身体を中から温めることができます。そのため代謝・血行が良くなり、本来身体が持つチカラを目覚めさせてくれます。
ダイエットに関係する満腹中枢を刺激する効果
満腹中枢とは、身体が「もうお腹いっぱいだよ」とサインを出してくれる働きがあります。この満腹中枢が良く働くのは、冷たい食べ物を食べたときよりも、温かい食べ物を食べたときのほうだといわれています。
同じ野菜を食べるのだとしても、サラダを食べるのと鍋料理を食べるのとでは、満腹中枢の働き具合が違うということなのです。そう考えると、食べすぎを防ぐためには温かい食べ物を選んで食べたほうが良い、ということになります。
鍋料理が食べすぎを防いでくれる理由は、それだけではありません。鍋料理を食べるときは、基本的にはアツアツの状態で食べます。アツアツの状態の食べ物を、早く食べられることができる人って、なかなかいませんよね?
満腹中枢の働きとして、「満腹」だと感じるまで時間が必要だということがあります。それゆえ、ゆっくりと食事をしたほうが、きちんと満腹であることが感じられ、食べすぎを防いでくれるというわけです。
鍋料理は早食いができないので食べすぎを抑え、ダイエットなどにも効果があるといえるのではないでしょうか。
必要な栄養素を摂取できる効果
鍋料理の際、どんな食材を入れて楽しみますか?野菜・肉・魚・炭水化物などを具材とすることが多いのではないでしょうか。身体に必要な栄養として、タンパク質・野菜・炭水化物をバランスよく摂るようにといわれます。
鍋料理は一つの鍋で、その栄養すべてをまかなうことができます。また、食事をする人数も、1人から多人数まで、いくらでも対応可能です。これほどお手軽にきちんとした食事が摂れる料理は、なかなかありませんよね。
家事の時短に繋がる
鍋料理は、家事の時短にも繋がります。鍋一つで調理ができるので、洗い物が少なくてすみます。毎日忙しい方でも、まとめて野菜など材料を切って冷凍しておけば、その材料を鍋に投入するだけで済むので、毎日の食事作りがラクになります。
また、鍋料理はさまざまなアレンジができるのも魅力です。鍋出汁の味を変えるだけで、洋風にも中華風にも、アイデア次第で無限に楽しめます。栄養バランスの観点からも、決して悪い料理ではないので、鍋料理が続いたとしても身体には良い効果のほうが多いです。
毎日の献立に悩むこともなくなるので、その点も家事がラクになる要素だといえるでしょう。
何人かで食べれば会話も増える
一つの鍋を囲んで食事をしていれば、取り分けるなど必要な作業が出てくるので、自然と会話をする必要がでてきます。そこにいる人たちが一つの鍋に集中するので、心の距離も近くなりやすくなります。
鍋から立ち上る湯気には、その湯気のゆらぎからリラックス効果も期待できます。ガスコンロを使用すれば、さらに炎のゆらぎ効果が加わり、さらにリラックスできます。これらのゆらぎは、1/fゆらぎといわれ幸せホルモンを脳内に出す効果があるといわれています。
ダイエット効果をさらに得るには
ダイエット効果をさらに得るには、春雨・マロニーよりも、しらたきを使うことをオススメします。春雨・マロニーはでんぷんを原材料としているので、しらたきよりもカロリーが高めになります。
つけダレも、ごまダレよりポン酢をオススメします。ごまダレのほうがカロリーが高く、倍近くカロリーに違いがあります。
沖縄のご当地鍋・3選
沖縄には昔から、汁物をお祝いの席に振舞う習慣があります。どんな料理があるか、ご紹介します。
山羊の肉を使った「ヒージャー汁」

沖縄の伝統料理で、山羊の肉を使った鍋料理(汁物)になります。お祝いの席で人が集まったときに振舞われてきました。山羊の肉は若干クセのある匂いがありますが、その匂いも不思議と美味しさに繋がっています。
昔から薬として食されてきたということもあり、健康効果が高い鍋料理です。山羊の肉は、高たんぱく低カロリーなので、カロリーなどが気になる方にもオススメです。
エラブウミヘビの肉を使った「イラブー汁」

エラブウミヘビを一度燻製にして、ほかの具材と一緒に煮込んだ料理です。沖縄の言葉で「エラブウミヘビ」のことを、「イラブー」とよんでいます。沖縄が琉球王国だったころからの宮廷料理が、今に伝えられています。
「イラブー」は、滋養強壮に効果があるといわれています。貴重な食材なので、機会があればぜひ試していただきたい料理です。
豚肉の内臓(モツ)を使った「中味汁」

沖縄では「もつ」のことを、「中味」といいます。「中味汁」も沖縄の郷土料理として伝えられました。沖縄は先祖や親戚など、人との繋がりを大切にする文化なので、この「中味汁」もお祝いの席や人が集まるときなどで振舞われます。
「中味」は下茹でするなどの下処理をするので、とてもあっさりしていて身体に優しい味わいです。「豚のなき声以外は、全て食べる」といわれる沖縄の、食材を大切にする風土も感じられる料理です。
まとめ
鍋料理の良さをご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?鍋料理は、冬に食べるイメージが強いかもしれませんが、決してほかの季節に食べてはいけないものでもありません。
毎日の献立に悩まれている方や、食費を節約しようと考えている方、健康を気にする方、ダイエットを考えている方などは、一度、鍋料理を習慣にしてみるのもオススメします。いつもの鍋に飽きたら、たまには贅沢な食材を作った鍋もオススメです。