南の島、常夏の島と呼ばれる島々からなる、沖縄。沖縄は日本の中では南西諸島と呼ばれているくらいなので、冬でもあったかいのではないか?と思われる方も多いと思います。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、沖縄の天気と服装事情についてお伝えします。
沖縄の春の服装
沖縄の気候は日本本土と比べると温暖と言われていますが、3月下旬ごろまではまだ少し寒いです。出歩く際にはTシャツの上に長袖シャツを羽織ると良いでしょう。
沖縄の年間降雨日数(雨の降る日の日数)は、年間を通してほとんど変わらないのですが、135日ほどなので、3日に1日は雨が降る、という事になります。
通り雨に備えて可能なら折りたたみ傘を持っていくか、小雨程度なら凌げるフード付きのパーカーがお薦めです。
沖縄の夏の服装
沖縄の夏は長く、毎年6月下旬頃の梅雨明けから気温が上がり始め、例年10月下旬までは泳げるくらいの気温です。
半袖のTシャツとハーフパンツで快適に過ごせます。アクティブに動きたい方は疲れにくいスニーカーかスポーツサンダルをお勧めします。
但し、注意しなくてはならない物があります。それは紫外線です。日差しは強いので、日焼けの気になる方は薄手の長袖シャツを着るといいかもしれません。
熱中症を防止する観点から、帽子をかぶることもお薦めします。通気性のより素材で作られている、できるだけつばの広い帽子が良いでしょう。
帽子と合わせて着用したいアイテムがサングラスです。サングラスは様々なアパレルブランドでつくられていますので、軽装になりがちな夏の時期であっても、自分を際立たせてくれる重要アイテムと言えます。
サングラスを選ぶ際には、レンズの色に注目しましょう。色の濃いレンズの方が紫外線をカットしてくれそうと思えるかもしれませんが、色の濃さと紫外線透過率は全く別の物です。
むしろ、色の濃いレンズのサングラスを着用する事で瞳孔が開くため、眼に入ってくる紫外線は多くなってしまうのです。紫外線対策を第一に考えるのであれば、レンズの色は出来るだけ薄い物を選ぶようにしましょう。
眼から入ってくる紫外線を抑えるには、できるだけレンズが大きく、肌とサングラスの隙間の小さいデザインの物が、反射した紫外線が入ってくることを防ぐのに有効です。
また、サングラスは紫外線透過率が1%未満の物を選ぶと良いでしょう。紫外線透過率は商品のタグなどで確認することが出来ます。
UVカットのコンタクトレンズを使用している方も、紫外線から守られているのは黒目の部分だけなので、コンタクトレンズ+サングラスの着用をお勧めします。
沖縄の気温は8月でも35℃を超える日は無く、カラッとして心地よいのですが、日焼け止めを万全にしておかないといけません。何も対策をせぬまま一日を屋外で過ごすと、ひどい日焼けを負ってしまいます。
重度の日焼けになると、皮膚が赤くなり、痛みを感じます。さらにひどいと皮膚に水泡が出来、熱が出ることもあります。たかが日焼けとあなどらず、きちんと日焼け止め対策をすることをお勧めします。
もしも、日焼けをしてしまったら
夏の沖縄で日に焼けすぎてしまった場合、どの様にするべきかをまとめました。重度の日焼けは、火傷と同じです。まずはしっかりとクールダウンする時間を取りましょう。方法としては次に挙げる様な物があります。
・洗面台、シャワーで冷水をかけて冷やす。
・冷水に浸した濡れタオルで冷やす。
・タオルに巻いた、氷や市販の保冷剤で冷やす。
日焼けしてしまった後は、成るだけ肌を冷やす事で炎症を少しでも食い止める事が可能です。また、日焼けした肌はとてもデリケートなので、洗顔もごしごしと擦ってはいけません。優しく、出来るだけ短時間で済ませましょう。
沖縄の秋の服装
沖縄の秋は短いです。11月のほぼ一ヶ月間が秋であると考えて間違いないでしょう。この時期の気温は19℃から24℃と、過ごしやすい季節です。外出する際にはTシャツの上に長袖シャツを羽織ると良いと思います。
沖縄の冬の服装
那覇市の国際通りで呼び込みのお仕事をしていた人の話ですが、本土から来る観光客の方の中には、真冬なのに半袖シャツとハーフパンツで来る方が結構いらして、「この辺に服を買えるお店はありませんか?」と震えながら尋ねられる事がよくあったそうです。
沖縄に一度も来たことが無い方にとっての沖縄のイメージは、常夏の島、冬という季節がない島、年中暖かい島、という物だったのかもしれません。
せっかく沖縄に旅行で来ていただいたのに風邪をひかせては申し訳ないので、服が買えるお店を案内して差し上げたそうです。
ここまでお読みになって頂けたら、お判りの事と思いますが、沖縄という島にも、四季があり、冬は普通に寒いのです。
冬に沖縄に観光でやって来る方は、このことをよく肝に銘じておく必要があります。そうでないと海から吹き込んでくるやや、大げさに言うと極寒の、潮風に当てられて体調を崩してしまいかねないのです。
とは言え、12月から3月の冬の時期でも、沖縄では10℃を下回る日はほとんどない為、沖縄在住の方で、自宅のワードローブにコートがある人は稀です。余程寒がりな人は着ていますが、街中ではコートを着ていると目立ちます。
冬の沖縄でおすすめの服装は、防寒・撥水の厚手のジャケットか、ウィンドブレーカーとジーンズorチノパンです。商業施設の中は暖房が効いていてポカポカと暖かいので、店内に入ったら脱げる様に、内側は半袖Tシャツ一枚で大丈夫です。
長時間屋外を歩かれる方はズボンの内側にヒートテックなどの吸湿発熱繊維で出来たタイツを履く事をお勧めします。
冬の沖縄は、雪は降らないのですが、その代わりに雨がとても多いです。傘を持ち歩くのが面倒な人は、フード付きのジャケットかパーカーが必須です。
フリースは暖かく、軽くて着心地も良い物が多いのですが、首から上が濡れてしまいます。
本土とはちがう!?沖縄の雨
梅雨の時期に限らず、気を付けて欲しいのが沖縄の雨の強さです。降り始めから熱帯地域のスコールを思わせる土砂降りが続いたと思ったら、数分で嘘の様に上がってしまうのが沖縄の雨の特徴です。
本土の様にシトシトと長い間続く雨もありますが、急な土砂降りには気を付けましょう。
沖縄は例年、5月の中頃GW明けくらいから長い梅雨の時期に入ります。この期間は毎日の様に雨が降り続き、6月の下旬まで続きます。
この時期は旅行のベストシーズンとは言い難いのですが、沖縄を訪れるのであれば傘かレインウェアは必須と言えます。
また、9月になると沖縄は台風が多くなります。本土と異なり、沖縄周辺を通過する時の台風は勢力が強く、移動速度も遅いので、”旅行の全期間が雨降りで自由に出歩けず、ホテルに閉じこもる事になった。”、”台風の影響で航空機が飛べず、スケジュールに影響が出た。”という話も珍しくはないので気象情報には十分注意を払いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、年間を通した沖縄の服装事情をテーマにお伝えしました。この記事でお伝えした注意点を守り、せっかく訪れた沖縄を、ベストな服装で満喫してください。