カップ麺などのインスタント麺も作られている沖縄そば|ソーキそばとの具の違いとは

カップ麺などのインスタント麺も作られている沖縄そば|ソーキそばとの具の違いとは

 目次
沖縄そばとソーキそばの違い
地域によって違いがある沖縄そば
カップ麺も発売されている沖縄そば
さまざまな具材のバリエーションがある沖縄そば
沖縄そばの麺はどうやって作られていくのか

沖縄のそばはとてもバリエーションが豊富で、人々を飽きさせません。沖縄そばとその他のそばの違いは何か、どんな具材の沖縄そばがあるのかなど、トッピングの違いから解説していきます。

沖縄そばとソーキそばの違い

沖縄そばソーキそばの違いは、トッピングされた具材にあります。両者ともに、麺に「そば粉」は使いません。小麦粉100%の麺になります。以下にそれぞれの特徴をご紹介します。

沖縄そばの特徴

沖縄そばは14世紀に、中国の「」から伝わったのが始まりです。昔の沖縄そばは、豚骨でだしを取り醤油で味付けしたスープと小麦粉から作られた麺、トッピングのネギといったシンプルなスタイルでした。


現在の沖縄そばのトッピングはおもに、しょうが・島ネギ・三枚肉・かまぼことなっています。しょうがは紅しょうがを使うところがほとんどですが、針しょうがを使うところもあります。

ネギはおもに郷土の島ネギが使われますが、わけぎ・あさつきが使われる場合もあります。三枚肉は丁寧に肉を茹でこぼすなどして下処理し、砂糖醤油で煮つけてあります。皮付きの豚バラ肉が使われています。

かまぼこは魚のすり身を揚げた、揚げかまぼこが使われています。中に野菜やもずくが入ったかまぼこが使われたりもします。具は沖縄特産のものが使われるので、沖縄そば1杯から沖縄の風土が感じられます。

ソーキそばの特徴

沖縄が本土復帰を果たした頃の1970年代に、ソーキそばが誕生したといわれています。正確には、1975年に沖縄海洋博覧会が開催されましたが、その時に名護市にソーキそばが誕生したとのことです。

ソーキ豚のあばら骨周辺の肉で、一般にスペアリブと呼ばれる部分が使われています。その肉を沖縄の特産である黒糖・泡盛・醤油で甘辛く煮つけて、ソーキそばの具にしています。

ソーキには「本ソーキ」と「軟骨ソーキ」などがあります。本ソーキは、あばら骨の硬い骨が含まれた肉のことです。

軟骨ソーキには硬い骨は含まれておらず、やわらかい軟骨が含まれています。本ソーキの骨までは食べることができませんが、軟骨は食べることができます。

地域によって違いがある沖縄のそば

沖縄そばは地域によって、それぞれの特色があります。地域による沖縄そばの違いを下記にご紹介します。

八重山そば

石垣島西表島などの八重山諸島で親しまれている沖縄そばです。角がない丸い細麺で、麺の縮れがないストレートな麺が特徴的です。トッピングにも特色があります。豚肉は細切りにしたものを使用しています。

しょうがは添えられていません。スープはあっさりとしています。八重山そば文化由来の「ビバーチ」という香辛料をかけて食べます。

宮古そば

宮古そばの最大の特徴は、「具を麺の下に隠す」ということです。豚肉やかまぼこは麺の下に隠されるので、麺の上にネギだけという質素な見た目の盛り付けとなっています。これには理由があります。

昔、沖縄そばは宮廷料理でした。高貴な人々しか食べることのできない貴重な食べ物だったのです。そのようなことから、「贅沢を隠す」という意味が込められた盛り付けで出されるようになりました。

宮古そばの麺も細くてストレートな麺となっています。最近では減ってきたようですが、昔はカレー粉で味付けをされていました。

大東そば

大東そばは、大東諸島で親しまれてきた沖縄そばです。縮れのある太麺コシが強くモチモチとして食べ応えがあります。南大東島の海洋深層水を麺に練りこんで作られているのも特徴的です。

大東そばのサイドメニューに「大東寿司」というものがあります。まぐろ・カジキなどの刺身を特製のタレで漬け込んだものをネタにした、握り寿司です。この大東寿司と大東そばがよく合います。

カップ麺も発売されている沖縄そば

沖縄県限定で、カップ麺インスタント麺沖縄そばが売られています。沖縄県でしか販売されていないので、沖縄県外の方が購入する場合はお取り寄せになります。カップ麺で有名な食品メーカーからも発売されています。

インスタントの麺は手軽に作れて長期保存も可能なので、おうち時間の増えた今、とても人気のある商品です。

さまざまな具材のバリエーションがある沖縄のそば

沖縄のそばは、具のバリエーションが豊富です。ソーキそばが誕生してから、さまざまな具のそばが生まれました。以下にその一部をご紹介します。

軟骨ソーキそば

豚のあばら骨周辺にある、軟骨が含まれる部位の肉を使用した「軟骨ソーキ」がトッピングされています。軟骨ソーキは、軟骨まで食べることができます。コラーゲンがたっぷりと含まれているので、女性には嬉しいメニューです。

ちなみにコラーゲンをお肌に届けるためには、ビタミンCが欠かせません。沖縄にはシークワーサージュースなど、ビタミンCがたっぷり摂れるものもあります。お肌のために、ぜひ一緒に摂取することをオススメします。

てびちそば

てびちとは、豚の豚足のことです。豚足をやわらかく煮込んだものがトッピングされています。豚の皮にもコラーゲンがたっぷりと含まれています。

その見た目で好みが分かれますが、トロトロとしたコラーゲン入りのてびちは、一度食べたら病みつきになります。

ゆし豆腐そば

沖縄の郷土料理である「ゆし豆腐」がトッピングされた沖縄そばです。ほろほろと崩れているのが特徴的です。

豆腐のふわふわとした口当たりが、あっさりスープとよく合います。胃腸に負担がかかりづらい食材なので、食欲がない時にオススメです。

あーさそば

あーさとは海藻の「あおさ」のことです。あおさがトッピングされていて、さっぱりと食べられます。麺にもあおさが練りこまれていることがあります。

あおさには、食物繊維・カルシウム・ビタミンA・葉酸がたっぷりと含まれているので、健康が気になる方にもオススメです。

沖縄そばの麺はどうやって作られていくのか

沖縄そばは、小麦粉と仕込み水だけで作っていきます。簡単な手順を下記にご紹介します。

1.ボールに小麦粉を入れ、仕込み水を三分の一ずつに分けて入れながら混ぜていきます。
2.仕込み水がまんべんなく混ざったら、生地を手のひらで押すようにして練りこんでいきます。
3.生地が一つにまとまってきたら、表面が滑らかな状態になるまで練りこみ続けます。
4.練りあがった生地は、乾燥しないようにビニール袋に入れます。その状態で30~60分寝かせます。
5.生地を伸ばしやすいように4等分ほどに分けて、分けた生地を手のひらで軽く抑えて平らにします。
6.打ち粉(片栗粉)をまぶし、麺棒で1~2ミリ程度の厚さになるまで伸ばします。
7.伸ばし終えた生地の両面に打ち粉をまぶし、折りたたんで包丁で切って麺の状態にしていきます。

まとめ

沖縄そばにはさまざまなバリエーションがあり、飽きさせない魅力があります。

沖縄そば一杯の中に沖縄の特産品がぎゅっと詰め込まれ、沖縄の歴史風土を感じることができる郷土料理といえるでしょう。沖縄そばを食べて、沖縄を感じてみてはいかがでしょうか。


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