沖縄料理の定番タコライスとは??|由来や栄養などを徹底調査!!

沖縄料理の定番タコライスとは??|由来や栄養などを徹底調査!!

 目次
タコライスとはどんな料理??
タコライスが生まれた背景
生野菜が摂れるのも魅力!!タコライスの栄養とは??
低カロリーなタコライスをさらにカロリーオフする方法!?
沖縄には売られているタコライスの素!!
まとめ

沖縄で有名な料理に、タコライスというものがあります。タコライスとはどんな料理なのか? タコライスの由来とはなんなのか? タコライスの栄養やカロリーはどうなのか? など、タコライスについて気になることを調べてみました。

タコライスとはどんな料理??

「タコライス」という名前の響きから、どこか外国の料理だと思われている方もいらっしゃるようです。残念ながら外国の料理ではないのです。外国の影響を受けたといわれる「沖縄料理」の一つです。

沖縄はかつて「琉球」という一つの国で、そのころから伝えられている料理を「琉球料理」と呼び、明治以降に外国から伝わったものを沖縄風にアレンジした料理を「沖縄料理」と呼んでいます。

タコライスは、メキシコの「タコス」をアレンジして生まれた沖縄独自の料理です。タコスは肉・野菜などの具材をトルティーヤ(トウモロコシで作られた薄い生地)で巻いて作られます。タコライスは、タコスと同じ具材をライスの上にのせます。

具材は、炒めた牛ひき肉・玉ねぎ・レタス・トマト・チーズで、スパイシーなソースをかけて仕上げます。ソースは「サルサ」といわれるものです。サルサとはスペイン語で「ソース」という意味になります。

タコライスを知らない方は、「(たこ)が入ってないじゃないか」や「タコってどんな意味?」と思われる方が多いようです。「タコ」はスペイン語の「taco」で、「軽食」という意味になります。

タコライスが生まれた背景

タコライスは沖縄で生まれたということは、先に述べましたが、さらに詳しくご紹介していきます。

タコライスは沖縄本島の中北部、金武町(きんちょう)で生まれました。町には米軍基地キャンプ・ハンセンがありました。キャンプ・ハンセンのゲート前にある『パーラー千里』の創業者である儀保松三さんがタコライスを考案したとのことです。

当時、変動相場制の導入によって、円高ドル安となっていました。ドルの価値が下がってしまったことにより、お金の余裕がなくなった若い米兵たちが多くなりました。

そこで儀保さんは若い米兵たちに、安くてボリュームがある食事を提供できるような店を始めることにしたのです。当時から人気があったタコスに目を付け、タコスの具材をライスにのせたタコライスを提供し始めました。

すると、タコライスの美味しさとコスパの良さが米国人の間で評判を呼び、やがて沖縄の人や観光客にも受け入れられていきました。その人気の高さから、沖縄県内にタコライスを扱う店が増えていき全国へと広まりました。

今では日本国内だけでなく、アメリカのニューヨーク・ロサンゼルス・フロリダなどにも広まっています。

『パーラー千里』を受け継ぐ『キングタコス』

残念ながら2015年に儀保松三さんはお亡くなりになり、『パーラー千里』も閉店することとなりました。その味は儀保さんが1985年にオープンした『キングタコス』へと受け継がれています。

現在は、儀保さんのお孫さんである島袋小百合さんが2代目として味を守り続けています。

生野菜が摂れるのも魅力!!タコライスの栄養とは??

タコライスのカロリーは、タコスのカロリーよりも少なくなっています。タコライスのカロリーが100gで137kcalですが、タコスのカロリーは100gあたり156kcalです。この差は、ごはんとトルティーヤのカロリーの違いにあるようです。

ごはんのカロリーが100gあたり168kcalであるのに対し、トルティーヤのカロリーは同じ100gで257kcalとなっています。これを見る限りでは、トルティーヤのカロリーのほうが高いことがわかります。

それではタコライスの栄養について見ていきましょう。タコライスにはたっぷりのレタスがトッピングされています。レタスには「サポニン」という成分が含まれています。サポニンはポリフェノールの一種です。

サポニンには抗酸化作用があるので、老化の原因となる活性酸素を除去してくれます。そのことで、アンチエイジング効果が期待できます。レタスにはこのほかにも身体に嬉しい成分が含まれています。

レタスには、「ベータカロテン」「ビタミン群」「葉酸」「ミネラル群」などもバランスよく含まれています。これらは美容・健康に欠かせない成分です。

タコライスに欠かせない野菜として、「トマト」もあります。トマトには「リコピン」が含まれていることが知られ始めています。リコピンには強力な抗酸化作用があります。活性酸素の除去を強力にサポートしてくれることでしょう。

トマトにはほかにも、「ビタミンC」「カリウム」「食物繊維」など身体に必要な成分もしっかりと含まれています。タコライスは一皿で、「炭水化物」「タンパク質」「野菜類」を効率よく摂取できるので、身体に嬉しいワンプレートといえるでしょう。

低カロリーなタコライスをさらにカロリーオフする方法!?

タコライスは、一食分のカロリーを考えても500kcalほどでしかありません。栄養バランスも良いので、これで充分にダイエットにもオススメなのですが、さらにカロリーオフする方法がありますのでご紹介します。

その方法とは、ご飯に「しらたき」を混ぜて炊きます。満腹感も得られ、カサ増しにもなるのでオススメのアレンジです。手順はまず、しらたきのあく抜きをします。あく抜きをしたら、ご飯粒と同じくらいの大きさに刻みます。

あとは刻んだしらたきをご飯と一緒に炊きます。そのごはんの上にタコライスの具材をトッピングして完成です。ポイントは、しらたきのあく抜きをしっかりと行うことです。しらたきの臭みが残ってしまわないように注意しましょう。

沖縄には売られているタコライスの素!!

沖縄には、タコライスのミートとソースが入っているレトルト食品があります。レタス・トマト・チーズ・ご飯を用意すれば簡単に作ることができます。レタス・トマト・チーズ・ご飯などは、コンビニでも手に入るものなので手軽に本場のタコライスを楽しめますね。

ほんの少し食べたいときや、1人分を作りたい時などにレトルトのタコスミートが常備してあると何かと助かります。沖縄県外ではなかなか売られていないのが残念ですが、通販などでは取り扱っています。沖縄県外の方は、試してみてはいかがでしょうか?

ちなみにレトルトでオススメなのは、沖縄ハムのタコスミートです。先ほどもご紹介した『キングタコス』が監修しています。本場の味が手軽に楽しめるようになっています。

まとめ

タコライスという名前から外国の料理と勘違いしてしまいそうですが、沖縄料理であるということがわかりました。タコスの具をそのままごはんの上にかけて食べるので、栄養バランスも非常に良くなっています。

タコライスはカロリーも低いので、ダイエット中でも食べることができそうです。材料も手に入りやすいものばかりなので、おうちごはんに最適といえるでしょう。


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