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海ぶどうとはどんな食材なのか 有名な沖縄県内の海ぶどうの産地とは 海ぶどう購入時の注意点 海ぶどうの気になる栄養成分とは 過剰摂取に注意が必要な成分とは 海ぶどうにはどんな効果・効能があるのか 海ぶどうの美味しい食べ方とは 海ぶどうの価格とは 海ぶどうの旬はいつなのか 海ぶどうの出荷のひみつ 実は沖縄の人はあまり海ぶどうを食べない!? |
生産量が日本一である沖縄の海ぶどう。高品質でありながらお手頃な価格で、多くの効能があります。健康や美容に気を配っている方にオススメの食材です。海ぶどうとはどんな食材で、どんな栄養があり、どんな効能があるのかなどをご紹介していきましょう。
海ぶどうとはどんな食材なのか
食べると魚卵のようにプチプチっとした食感が楽しめます。生のまま醤油・三杯酢・ポン酢など、お好みの調味料に浸けて食べることができます。他の食材と違って加熱調理に向かない食材ではありますが、独特の食感は他の海藻にはない特徴です。
産地は沖縄のほかにも鹿児島やフィリピンなどがありますが、特に沖縄の海ぶどうは高い品質のものが多く栽培されています。
流通している海ぶどうには、生のもの・海水に浸けられたもの・塩漬けにされたものなどがあります。海水に浸けられたものや塩漬けにされたものは消費期限は長いですが、その分味が落ちてしまいます。消費期限は短くても生のものは品質が高く味も良くなっています。
海ぶどうの生産は養殖がほとんどになります。海水もしくは海洋深層水を使って育てています。沖縄県内では、もずく、クルマエビに続いて、養殖生産量第三位が海ぶどうとなっています。沖縄県が誇る名産品となります。
有名な沖縄県内の海ぶどうの産地とは
久米島・糸満市・恩納村での生産が盛んです。久米島では海洋深層水をくみ上げることができるため、良質な海ぶどうを栽培することができます。久米島産は、有名な料亭に選ばれるブランド海ぶどうとなっています。
海洋深層水で育てた海ぶどうは品質も高いですが、その分価格も高くなります。沖縄県外のスーパーにはなかなか出回りませんが、通販で購入することができます。
海ぶどう購入時の注意点
海ぶどうの保存は常温となります。20℃以下の低温に弱いので、冷蔵庫で保存をしてしまうと海ぶどう特有の房がしぼんでしまいます。保存可能期間は生のもので6日程度、海水に浸けたものや塩漬けにされたものは3か月程度となっています。
塩漬けのものは食べるときに充分な塩抜きが必要です。真水に浸けてしばらく置いておきます。生のものも塩漬けのものも、よく洗ってから食べましょう。
海ぶどうは調味液に浸したままにしておくと房がしぼんでしまい、プチプチ食感がなくなってしまいます。調味液などには浸さず、食べる直前に調味液を浸けて食べるようにしましょう。
海ぶどうの気になる栄養成分とは
海ぶどうには海藻特有の成分の他に、海ぶどう特有の成分もあります。健康を維持するうえで必要となる成分や美を維持する成分、精神を穏やかにする成分などがたっぷりと含まれています。以下が健康・美容に関する成分です。
〇水溶性食物繊維
〇カリウム
〇マグネシウム
〇カルシウム
〇鉄分
〇ヨウ素
〇ヒアルロン酸
〇フコイダン
〇カウレルパルセモサエキス
〇ポリフェノール
過剰摂取に注意が必要な成分とは
水溶性食物繊維とヨウ素は、過剰摂取に注意が必要です。食物繊維は過剰に摂取すると消化不良をおこします。下痢や吐き気が生じる可能性があるので、胃腸の弱い方は摂りすぎには注意してください。
ヨウ素を長期間にわたって過剰摂取すると、甲状腺ホルモンの過剰な分泌が起こり、「甲状腺機能低下症」「甲状腺機能亢進症」となる恐れがあるので気を付けましょう。特に妊娠中の方においては、胎児の発育に悪影響を与えてしまうおそれもあるので過剰摂取は避けましょう。
過剰摂取にならない量は1日100グラムほどになります。そのくらいを目安に食べるとよいでしょう。
海ぶどうにはどんな効果・効能があるのか
〇低カロリーによるダイエット効果
〇美肌効果
〇アンチエイジング効果
〇生活習慣病の予防効果
〇血液を健康にする効果
〇腸内バランスを整える効果
〇免疫力を向上させる効果
〇歯や骨を健やかにする効果
〇精神を安定させる効果
海ぶどうの美味しい食べ方とは
海ぶどうは生のまま調味液に浸して食べるととても美味しいです。よく洗った後に一度冷水で締めるとプチプチとした食感が際立ちます。生でそのまま食べる以外にも、ご飯の上にのせて海ぶどう丼にしたり、パスタにあえたり、サラダにトッピングしても美味しく食べられます。
鍋に入れたり、麺類に添えたり、卵かけご飯とあわせたりといった楽しみ方もできます。プチプチの食感を活かして、様々なレシピを楽しんでみてください。
海ぶどうの価格とは
産地や栽培方法によって、価格に開きがでてきます。100グラムあたり500円~1500円といったところが相場となっています。外国産よりも国産のほうが価格が高く、塩漬けのものよりも生のもののほうが価格が高くなっています。
海ぶどうの旬はいつなのか
海ぶどうは照度が高いと成長が妨げられてしまうという特徴があるので、ある程度、日光の照度が低い季節が栽培には適しています。
房が大きくて美味しく食べられる季節は、実は春と秋になります。
海ぶどうの出荷のひみつ
海ぶどうが出荷されるとき、海ぶどうに付着したプランクトンなどの不純物はどうやって取り除かれているのでしょうか。デリケートな海ぶどうだけに、気になるところではないでしょうか。
実は一時的に酸欠状態を作り、プランクトンを取り除きます。海ぶどうは植物なので酸欠状態に強いです。
それに対しプランクトンは甲殻類であるので、酸欠状態になると死んでしまいます。そうやって洗浄して95%のプランクトンが取り除かれます。
残りのプランクトンは、ひとつひとつ丁寧に人の手によって取り除かれています。とても手のかかる作業ではあります。手間暇をかけられ育てられた海ぶどうが、こうして私たちの食卓へと運ばれていきます。
実は沖縄の人はあまり海ぶどうを食べない!?
海ぶどうは、じつは古くから沖縄で食べられていたわけではありませんでした。養殖が盛んになり、沖縄県外へ流通していくにつれ、沖縄県内でも徐々に消費されるようになりました。
観光客には特に人気のある特産品ですので、最近では県内でも多く食べられています。独特の食感から、特に子どもに人気があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。海ぶどうからは多くの健康効果を得られることがわかりました。手軽に食べられて、しかも楽しい食感で美味しい!!これなら健康や美容のために続けられるのではないでしょうか?
最近では遠方であっても、通販でのお取り寄せが可能です。ぜひ、美味しくて身体にいい海ぶどうを試してみてください。