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ジーマーミ豆腐とは ジーマーミ豆腐の歴史 ジーマーミ豆腐のカロリー ジーマーミ豆腐の糖質 ジーマーミ豆腐に含まれる栄養と効果 沖縄の落花生について ジーマーミ豆腐の発祥は八重山!? ジーマーミ豆腐の食べ方いろいろ まとめ |
沖縄のジーマーミ豆腐って一体どんな味? と思われている方も多いのではないでしょうか。ジーマーミ豆腐とはどんなものなのか? ジーマーミ豆腐の歴史とはなにか? ジーマーミ豆腐にはどんな栄養があって、どんな健康効果があるのか? ジーマーミ豆腐の食べ方とは? など、まとめてみました。
ジーマーミ豆腐とは
ジーマーミ豆腐はお豆腐といっても、大豆で作られているわけではありません。「落花生(ピーナッツ)」で作られたお豆腐なのです。「ジーマーミ」という言葉は沖縄の方言になります。
直訳すると「ジー」が「地(じ)」、「マーミ」は「豆(まめ)」となります。落花生は地面の中に実を実らせます。そこから「地面の豆」=「地豆」=「ジーマーミ」となったとのことです。
ジーマーミ豆腐に「にがり」は使いません。生の落花生をすりつぶしたものに「芋くず」を入れて固めます。もっちりとした食感で、口いっぱいに落花生の味が広がり、形容しがたい美味しさです。
ジーマーミ豆腐の食べ方は、大豆の豆腐と少し違うところもあります。ジーマーミ豆腐にはショウガ醤油をかけたり、スイーツっぽく甘辛のタレをかけたりします。かけるものによって、おかずにもなるし、デザートにもなるのです。
ジーマーミ豆腐の歴史
かつての沖縄は「琉球王国」といって、一つの国でありました。そのころ、中国・東南アジア・日本などとの国交もあり、さまざまな文化が国に入ってきたといわれています。海外からの来賓をもてなすために「宮廷料理」も生まれました。
明治時代になると琉球の王制は廃止となり、宮廷料理は「琉球料理」へと変わっていき、庶民も口にできるようになりました。宮廷料理から琉球料理に変わっていく中で、宮廷菓子として食べられていた「ジーマーミ豆腐」も庶民の料理として広まっていきました。
ジーマーミ豆腐のカロリー
ジーマーミ豆腐のカロリーは、100gで105kcalほどになります。大豆の木綿豆腐が100gで72kcal、絹ごし豆腐が100gで56kcalなので、落花生を使っているジーマーミ豆腐は若干カロリーが高めとなっています。
ジーマーミ豆腐の糖質
ジーマーミ豆腐の糖質は、100gあたり8.59gとなっています。ちなみに木綿豆腐で100gあたり3.6g、絹ごし豆腐で100gあたり5.1g、せんべい一枚分が8.6gの糖質があります。ジーマーミ豆腐は、せんべい一枚分と同じくらいの糖質であることがわかります。
しかし、この結果から一概に、ダイエットでは食べてはいけないとも言い切れないところがあります。落花生には美容と健康に役立つ栄養が含まれているからです。
ジーマーミ豆腐に含まれる栄養と効果
ジーマーミ豆腐は落花生で作られているので、栄養が豊富に含まれています。以下にご紹介していきます。
1.ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があります。老化のもととなる活性酸素を除去する働きがあるので、アンチエイジング効果(老化防止・若返り)などが期待できます。またLDLコレステロールの酸化による、動脈硬化などの生活習慣病も予防してくれます。
2.ビタミンB1
ビタミンB1は、炭水化物などに含まれる糖質をエネルギーに変えたり、疲労回復に効果があります。食べ物から代謝を助けてくれているのです。ほかにも脳に栄養を運び、神経伝達物質を正常に保つ働きがあります。
アルコールの分解がナイアシンだけでは処理できなくなると、ビタミンB1もアルコール分解のために消費されます。そんなことから、ジーマーミ豆腐は、おつまみに最適といえるのではないでしょうか。
3.ナイアシン(ビタミンB3)
体内で、糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変えるためには酵素が必要です。その酵素の働きをサポートするのがナイアシンです。ほかにも皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもします。
二日酔いの原因の一つとして、アセトアルデヒドというものがあります。ナイアシンは、このアセトアルデヒドの分解にも関わっています。ナイアシンは、肝臓の負担を軽減するためにも働いているのです。
4.ビオチン
ビオチンは、さまざまな酵素をサポートする働きに関わっています。また疲労物質である乳酸の代謝・DNAの合成への関わり・ヒスチジン(ヒスタミンの前駆体)の尿中への排泄促進などの働きもあります。
5.ミネラル
ジーマーミ豆腐の原材料の落花生には、鉄分・亜鉛などのミネラルが含まれています。貧血の予防や冷え性の改善が期待できるので、女性に嬉しい成分です。
6.オレイン酸
オレイン酸は、お肌を柔らかくして、乾燥・小じわを防いでくれる働きがあります。便通を整える効果もあるので、ダイエット効果も期待できます。
また悪玉コレステロール値を下げてくれる働きもあるので、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病の予防にも効果を発揮してくれます。
沖縄の落花生について
沖縄の落花生生産量は全国でも20位ほどで、それほど多くはありません。しかし、沖縄の落花生の歴史はじつはとても長いのです。
日本に落花生が伝わったのは1706年頃とされていますが、沖縄県では、それよりも前から栽培されていました。そういったこともあり、琉球王国時代から続く宮廷料理としてジーマーミ豆腐が作られていたと推測できます。
ジーマーミ豆腐の発祥は八重山!?
約120年以上前、八重山は沖縄本土からではなく日本本土から食文化が流通していたと考えられています。京都の「ごま豆腐」からヒントを得て、落花生で豆腐を作ったのが始まりではないかといわれています。
ジーマーミ豆腐の食べ方いろいろ
ジーマーミ豆腐にはいろいろなレシピがあります。その一部をご紹介します。
味噌汁
一般的な豆腐の代わりにジーマーミ豆腐を入れます。火を加え過ぎないように、最後にジーマーミ豆腐を加えるようにしましょう。
野菜サラダ
お好みの野菜サラダにトッピングをします。お好みのドレッシングでどうぞ。
もずく
ジーマーミ豆腐にもずくをかけます。意外と相性ばっちりです。
食べるラー油のせ
ジーマーミ豆腐に食べるラー油をトッピングします。
ジーマーミフライ
フライにしてジュレポン酢やポン酢で食べたり、お好みの調味料で食べたりします。
黒蜜ときなこのスイーツ
黒蜜ときなこをかけて和風スイーツに。
揚げだしジーマーミ豆腐
揚げ出し豆腐の代わりにジーマーミ豆腐を使います。
黒砂糖味のスイーツ
黒蜜を練りこんだジーマーミ豆腐に、きなこと黒蜜をかけていただきます。
ジーマーミ豆腐入りぜんざい
沖縄風ぜんざいです。白玉の代わりにジーマーミ豆腐を入れます。
まとめ
ジーマーミ豆腐とは、大豆やにがりは一切使わずに、落花生と芋くずを使って作るということがわかりました。落花生の風味がさまざまな調味料と合い、どんな味付けとも相性が良い素晴らしい食材です。
落花生の栄養効果によって、健康・美容をサポートしてくれます。おかずにも、おつまみにも、スイーツにもなるジーマーミ豆腐。一度試してみてはいかがでしょうか?